「私って犬みたい。」・・・セーラー服・制服の「思い出日記」

「私って犬みたい。」・・・セーラー服・制服の「思い出日記」

 冬のある日、テストの結果でお母さんと大げんかしたの、そして制服(セーラー服)のままで、家を飛び出したわ。

お母さんと大げんかしたの、そして制服(セーラー服)のままで、家を飛び出したわ。

 「お母さんのバカ、お母さんのバカ!」。
 そして着いた先は私の家も見える誰もいない小高い丘の上だったわ。そしてしばらくじっとしていると急に寒くなってきて、さらに寂しくなってきて、自然に涙が出てきたの。

制服(セーラー服)のままで、家を飛び出したわ。

 セーラースカートのポケットからハンカチを出して涙を拭くとハンカチから石鹸の臭いがしたわ、学校で手を洗って手を拭くときは全然気付かなかったけど、「お母さんがいつも洗ってくれるから・・・」そう思うと余計に涙が止まらなくなった、でもすぐには家に帰れなかった。(女って意地ッパリだなと思ったわ。)
  日が暮れそうになって、どうしようもなくてぽつぽつと自然と足が家に向ったの、家に着く頃はもう真っ暗で街灯に照らされながら歩いて帰ったわ。
 家の玄関を音がしないようにそぉーっと開けて、家の中に入るとリビングでお父さんがコートを着て手には懐中電灯を持って、お母さんもコートを着て立っていてどこかに出かけるところだった、でもどこに出かけるつもりだったかはすぐに分かった。

 私はうつむいて2人の方を向くと、お母さんも涙を浮かべて「どこに行ってたの!」と少し大きな声で言うと私を抱きしめてくれた、その時 今度はお母さんのコートから少し防虫剤の臭いと、お母さんのやさしい臭いがしたの。


 私はクン、クン、とお母さんの臭いを嗅いで、「私って犬みたい」って思ったわ。

「私って犬みたい。」・・・セーラー服・制服の「思い出日記」



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