「友達のお気に入りの風景。」・・・セーラー服・制服の「思い出日記」

「友達のお気に入りの風景。」・・・セーラー服・制服の「思い出日記」

友達はよく、音楽室の近くの窓の風景を眺めていたわ。

友達のお気に入りの風景。

友達のお気に入りの風景。

 音楽の授業が始まる前と終わった後も、その友達は同じ窓からの風景を眺めていたわ。
 私は「何が見えるの?」って聞くと、
 「普通の風景よ。」
 「でもお気に入りなんだ。」と私が聞き返すと、
 「うん。」 と小さく答えてくれたの。
 すると友達が 「特にどこが好きというわけではないんだけど・・・。」って言ったの、

 それからもその友達は、その窓の風景をよく眺めていたわ。

  しばらくして、その子は転校することになったの、だからお別れの日に友達みんなと一緒にお別れ会を友達の家でする約束をしたの。
 そしてその子はお別れの日に「今日、私と一緒に帰ってくれない?」って言ったの、
 もちろん私は「うん」って言ったわ。
 もう2度と来ることの無い教室を出る時にその子は「待って、この教室にお別れをするから」って言って、かばんを置いて両手を胸にあるセーラー服のネクタイの結び目の上でまるで神様にお祈りするように合わせて両目もつむって、彼女は教室にお別れをしたわ。
 1分位して「ありがとう、もう1箇所も行っていい?」って聞かれたの、私はすぐに音楽室の近くの窓だと分かったわ、”あの風景にもお別れを言うんだ。”と思ったわ。
 窓のところでも、両目をつむってしばらく何も言わずに立って、そして目を開けて風景を忘れないようにしばらくじっと見ていたわ。
 私は何も言わずに待っていると、彼女が「ごめんね、変なことに付き合ってもらって。」
 「いいよ。」って言うと、
 「じゃ、みんなの所に行きましょう。」
 「うん、セーラー服ともお別れだね。」って私が言うと、
 「うん、制服とは家で脱いでからお礼を言うの、でも捨てずにずっと持っているつもり。」
 「私のことも忘れないでね。」って言うと、
 「もちろんよ」って言ってくれたわ。

「友達のお気に入りの風景。」・・・セーラー服・制服の「思い出日記」



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